計算式勉強会を開催しました!
こんにちは。ふじさきです。
2025年9月26日に計算式勉強会を行いました。去年も一度計算式勉強会を実施したのですが、その内容をブラッシュアップしたものです。
FLEXSCHEをより使いこなすためのキモとなる計算式に着目したこの勉強会は、「より効率の良い計算式の書き方や計算式を書くためのヒントや躓きポイントを演習を交えながら体系的に学んでいこう」という目的で開催しました。
2回目の開催に至った理由は前回も好評だったこともそうですが、計算式を正しく知ることで、より自由度の高いチャートづくりや細かな精度で制約を遵守したり作業順を並べるリスケジュールの作り込みなどといった、FLEXSCHEの長所である計算式を使いこなせれば様々な場所に応用が効くため、その足場づくりをして将来に活かせる財産を作ろうという想いが大きいです。
ちょっとだけ演習問題を見てみよう
勉強会では座学だけでなく演習も行ったわけですが、そのうちの一問をピックアップ。以前メーリングリストにお問い合わせがあったご質問をアレンジしました。
以下のように、前工程および3つに分かれる後工程があります。同じ色の作業は同じオーダー(受注)によって行われる作業です。
前工程はR1のみ、後工程はR2-1/R2-2/R2-3を使用します。問題は以下となります。
・後工程は同じ色の作業は同じ資源に割付けるようにしてください。
・17時以降は新規着手せず翌日0時から製造を開始させてください。茶色の前段取りはそれより0時より早くてもかまいません。
もちろん演習問題なのでこの要件は実現可能です。さて、FLEXSCHEユーザーの皆様、どこに何をすればいいというイメージはついたでしょうか?これを実現すると以下のようになります。
実は1つ目の問題は計算式を使わずとも設定だけで解けてしまうのですが(どうすればいいでしょうか?FLEXSCHEユーザーの方は是非考えてみてください!)、あえて計算式で解いていただきました。本来は標準機能でやれるものはそちらの方がメンテナンス性も処理効率もよいので計算式の乱用も禁物ですよ、というお話もしました。
勉強会はこの演習問題をその場で解けることを目的とはしておらず、解説した内容あるいは資料の内容を思いだしてもらいながら、計算式の引数を読む癖などといったちょっとしたことから実践する等の、最初に書いたような将来の財産づくりのほうを重視していました。なので盛りだくさんの内容となりました。
参加者様の声と今後
遠方から参加された方も多く、またアンケートでも「続編やより計算式を知りたい」というお声を多くいただけました。「マニュアルや関数の読み方等が参考になった」というお声もありました。
「もっと基本的なところを学びたい」「さらに高度な内容を知りたい」というお声もありました。
計算式は常日頃多くの方に求められるテーマなので、今後も随時ブラッシュアップ、あるいは新規の内容で開催できれば、と思っています。すでに経験値を積めるようなコンテンツを出すために動いておりますので、続報をお楽しみに!
ご参加された皆様、お疲れさまでした!