勝手に実績が入る仕組み?ビーコンを活用してオフィスをピカピカにしよう
フレクシェでは業者による日常オフィス清掃の他、月に一度の自社掃除も行っています。
今日はセミナー室の机を掃除することにしましょう。勉強会等でパートナー・ユーザーの皆様にもお越しいただくことのある部屋ですので、綺麗にしないといけませんね。
さっそくFLEXSCHEを使って下のように掃除の計画を立てました。掃除の際にはスマホのCarryOutクライアントで実績登録することにします。
ところが、いざ掃除を始めると両手は掃除用具でふさがってしまいました。これでは実績登録のたびに掃除の手を止めてスマホを操作しなければいけません。
机の前に立ったら自動で作業を開始して、机から離れたら自動で作業を終了する、そんな仕組みがあればいいのに。。。
ビーコンで現在地が分かれば、おのずと実績登録ができるのでは?
ということで、ビーコンを使った自動実績登録の仕組みを作ってみました。
ビーコンとは
一般的には、一定間隔で信号を発信して自分の位置を知らせる小型の端末を指します。もともとは狼煙や灯台を指す言葉だったそうです。(私は今回初めて知りました。)
光や超音波を使うものもありますが、屋内で広く使われているのはBluetooth Low Energy(BLE)を使ったタイプで、今回用意したのもこれです。
BLEはその名の通りBluetoothの省電力版の規格の一つです。おかげでビーコンは消費電力が少なく、長期間動作させることができます。
ビーコンが発信したBLEの電波を受信するために専用の受信機は要りません。いまのスマホならほとんどBLEに対応しているので、普段使っているスマホがそのまま受信機として使えます。
位置を取得しよう
今回は検証用にサンワサプライ株式会社のビーコン、MM-BLEBC8 および MM-BLEBC8N を計6つ用意し、セミナー室の机の上に配置しました。
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作業者はスマホを1台持ち、セミナー室内を歩き回ります。 今回は「ビーコンの電波を受信して中継サーバ(※後述)に送る簡易アプリ」を自作し、そのスマホに入れておきました。
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アプリは受信した電波から、
- 自分がどのスマホか
- どのビーコンから
- どの強度の電波を受け取ったか
の3点を中継サーバに送信します。
中継サーバは、受け取ったデータから作業者の居場所を判定します。今回は部屋を下のように11個のゾーン(ゾーン1〜11)に区切りました。
判定にはフィンガープリント方式を使います。各ゾーンであらかじめ「どのビーコンがどれくらいの強さで届くか」を測っておき、いま届いた強度の組み合わせに最も近いゾーンを選ぶ方法です。
実績を自動登録しよう
ゾーンが分かれば、そこに対応する作業も決まります。あとはCarryOutサーバに渡すだけです。
今回の検証で送ったのは、FLEXSCHEの配置データと作業実績データの2種類です。
- 配置データ:どのゾーンにいたか
- 作業実績データ:作業のあるゾーンに10秒以上とどまったら作業開始、次のゾーンに移って10秒以上とどまったら前の作業を終了
10秒としたのは、通りかかっただけで作業が始まってしまわないようにするためです。
CarryOutサーバは受け取った内容をFLEXSCHEデータとして反映し、FLEXSCHE Viewerに送信します。
Viewerには作業者の配置と作業実績がリアルタイムに表示されます。
ここまでのデータの流れをまとめるとこのようになります。(※クリックで拡大)
これで、掃除中でもスマホを持って歩くだけで、端末を操作することなく実績と配置が自動で送られる仕組みが完成しました。
両手がふさがってしまっても、もう安心です。

実際に作業者二人で掃除をしてみると、FLEXSCHE Viewerには下のように反映されていきました。
作業者ごとに二段で表示していて、上が作業実績データ、下が配置データです。

最初、作業者1はゾーン10、作業者2はゾーン11で待機していて、移動に応じて下段のゾーンが切り替わっていきます。
ゾーン10と11には掃除対象の机がないため滞在しても実績は生成されませんが、それ以外のゾーンでは滞在時間に応じて実績が積み上がっていきます。
地図上に表示しよう
自動で実績登録という当初の目的は達成できました。とはいえ、せっかくビーコンで位置が分かるのだから、地図上にも表示してみたいですね。
今回はFLEXSCHEの作業場計画オプション を使って、リアルタイムで人の位置を表示してみます。
先ほどのプロジェクトに少し手を加え、作業場パネルに表示したいものをワークとして定義します。
掃除という作業は机の上に、作業者自身は部屋の中に配置できるワークとして設定しました。
配置するとこうなります。

あとはビーコンで判定したゾーンに応じて作業者ワークの作業実績を書き換えていけば、人の位置がリアルタイムに動きます。
さらに掃除ワークの色を変え、実施済みと実施中を見分けられるようにしています。
もう一度実際に掃除をしてみると、Viewerには下のように反映されます。
左が先ほどのガントチャート、右が作業場パネルです。(※クリックで拡大)
これで部屋まで足を運ばなくても、Viewerを見れば「今どこに誰がいるのか、どれだけ掃除が進んでいるのか」を一目で把握できるようになりました。
手が足りなくなっても、気づいた人がすぐ応援にかけつけてくれます。
おわりに
弊社 Webページ にも記載の通り、FLEXSCHE CarryOutは工場内のあらゆる情報をリアルタイムに連携することのできるシステムです。 その一例として、本ブログではビーコンとの連携を試してみました。
自動実績登録や地図表示はあくまで用例の一部です。
たとえば、入退室の時刻を記録しておいて、実績の入力を忘れたときに後から辿れるようにする。
あるいは入退室を感知して、その場で入力を促す。そんな工夫もできそうですね。
また人やモノの配置データを収集しておけば、滞留時間の分析や動線の見直しにも役立つでしょう。
こんな使い方もあるんじゃない?といったご意見があれば、ぜひお聞かせください。





