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代表取締役 浦野幹夫

代表取締役 浦野 幹夫

株式会社フレクシェは2001年の創業以来、生産スケジューラFLEXSCHEフレクシェ一筋に開発・販売し続けてまいりました。

私が会社を設立したときもその後も、なぜ生産スケジューラのような極めてニッチな製品ではなくもっとメジャーな分野へ進出しなかったのか、とよく言われたものです。実のところ生産スケジューラは、製造業の製造現場で生じる重大かつ雑多な問題を直接的に解決できる重要なツールであるにも関わらず、やたらと複雑で奥深いためか、高い汎用性と使いやすさを両立させたパッケージソフトウェアを開発する知見を持つエンジニアはかなり限られています。世界中を見渡しても十分な能力を備えたソリューションが存在しない以上、私がこれを放棄すべき理由は見当たりませんでした。生産スケジューラの開発に取り組めば、最大の価値を生み出せる自信もありました。何しろやるべきことがたくさんあるのです。

FLEXSCHEのエンドユーザーと弊社のパートナー企業が私どもに望むことは、FLEXSCHE製品とサービスを高いレベルで正常に進化させ続け、事業を安定的に末永く持続させることであるということを、よく理解しています。私自身の志向も会社の規模拡大や事業の多角化とは対極にあります。資本主義社会においては、利益の追求と拡大こそが企業の本分であり目的であると捉えられがちですが、私はその考え方にはまったく与しません。「金銭を稼ぐこと」を目的化することの虚しさに無自覚な人や企業があまりに多いことが残念です。企業の本質、そして企業で活躍する専門家の本質は「価値を生み出すこと」にあり、すべからくそれに集中しなくてはならないと私は考えます。良い仕事をして大きな価値を生み出して提供すれば、他者がその分だけ幸福になり、結果としてのその対価が売上や利益であるというのは、極めて当然なことです。むろんこれは、株主や投資家のために無理して利益を追求する義務を負う立場ではないからこそ、このように能天気に言えるのではありましょう。

FLEXSCHE製品がどんなに優れていたとしても、存在しているだけでは何ら意味がありません。エンドユーザーに実際に使っていただき、実業務での成果を上げていただくことで初めて価値を生み出したと言えるのです。それ故に、製品開発のみならず営業やユーザーサポート、そしてそれらを支えるすべての活動も重要な仕事なのです。スタッフがそのような良い仕事ができる環境を整えて維持することは、私と会社の重要な責務です。経済的にも時間的にも精神的にも余裕を確保し、スタッフとその家族が不安なく幸せに暮らせることが、最大の価値を生み出す良い仕事をするための必要条件であると信じます。

代表取締役 浦野幹夫

FLEXSCHE製品に期待し、長年に渡って多くのものを賭けて下さっているエンドユーザーやパートナーのためにも、高濃度に蓄積されたノウハウと借入の無い安定した財務状態を礎として、製造業の尽きることのないニーズに応え続け、新しい技術にもチャレンジし続けて、皆様の信頼と期待に応えて続けていくことこそが、私どもが目指すべきものであると考えています。

以上、ずいぶんと優等生的なことを書き連ねてしまいましたが、すべては私の本心です。世のしがらみにとらわれず、誰にも遠慮せずこのような理想を追求できることこそが、起業の醍醐味だと思います。

株式会社フレクシェ
代表取締役浦野 幹夫

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